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たとえば、職場に暗い顔の人が1人いるとしよう。
それだけで職場の雰囲気が、だんだん暗くなってしまった…そんな経験はないだろうか。暗い顔もいい顔も、人から人に伝わっていくもの。いい顔をするということは、決して自分のためだけではない。いい顔は、人のためにあるといってもいいだろう。
熟年世代のサラリーマンの顔をみると、表情の乏しい人が多いようだ。会社という価値観のなかで、自然と人に心のうちを読まれないように固い表情をつくってきたからだろう。しかし、たとえば、外国とのビジネスにおいて、表情が見えないというのは大きなマイナス。
厳しい交渉ごとの場面でニヤついたり意味もなく微笑むなど、言っていることと表情が一致しないとひどく嫌われるようだ。顔は一つではないはずだ。自分にはいろいろな側面があることを認識し状況に応じて顔を変えることが、表情豊かないい顔づくりにつながる。
顔は心がけ次第で変えられるものだ。私は、いい顔とは「コミュニケーションしている顔」だと思う。たとえば電車のなかで偶然に知人と出会ったら、それまで無表情だったのに急に笑みが浮かんで表情が輝く。これが、相手に語りかけ、コミュニケーションしているいい顔だ。
そして、そんな自分の顔を好きになることで、顔はさらにいい顔になっていく。 |
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| (東京大学・原島博教授)〜アライブ・エイジ10月号より〜 |
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